体幹と手足の動作を良くする方法として、赤ちゃんの発達のポイントを考慮して「赤ちゃんの動きを再現する」ことが非常に効果的です
赤ちゃんの発育発達
乳児が生まれてから立ち上がるまでの発育発達には、人間の動きの基本となる大切な意味が含まれています。
具体的には、胎児期や生まれてすぐの時期は、からだが柔く、歪みなどのない状態であり、この仰臥位の状態から体幹や手足のバランスを整えて良い姿勢をつくり始めます。
そし仰向けでの泣くことや、手足を動かすことなどを通じて、横隔膜やインナーユニットを活性化させることで、抗重力位での姿勢や安定性を向上させます。
さらに四つ這い、高ばい、立ち上がりなどの動きを通じて、コアの(バランスや協調性の)機能を高めていきます。つまり、このようにヒトは誰もがコアの機能を高めることを、赤ちゃんの時期から始めているのです。
このようにヒトの体幹と手足の動きの発達は、赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまでの時期の動きが基本となっており、そのために体幹や手足の動きをよくする方法として、赤ちゃんの姿勢や動作の発達を考慮して行うがトレーニングが非常に効果的です。
宇佐整骨院では、赤ちゃんの動きのポイントを発達運動学的に考慮して、赤ちゃんの動きを取り入れた体幹や手足のトレーニングを、発達運動学に沿った「体幹トレーニング」として指導しています。
発達運動学に沿った「体幹トレーニング」は、体幹を安定させることと手足の連動が同時にトレーニングされ、動きの質を良くすることに非常に効果的です。
「動きを良くする土台づくり」トレーニングでは、赤ちゃんトレーニングを体幹や手足の基本的な動きをよくするトレーニングとして行い、必要に応じて更に関節や筋肉のバランスを整えることも取り入れ、また一般的な体幹トレーニングや筋トレなどを行うことをお勧めしています。
発育発達に沿った体幹トレーニングの基礎理論
日本コアコンディショニング協会では、コアコンディショニングを進めていく際に、赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまでのポイントを踏まえて、
①骨盤や背骨、手足のくせや歪みをゆるめて整える=「コアリラクゼーション」
②次に良い姿勢で安定感を向上させる=「コアスタビライゼーション」
③さらに動きの中での安定感を向上させる=「コアコーディネーション」などの方法でコアの働きを高めていきます。
赤ちゃんトレーニングは、DNS(動的神経筋安定化)を基本としたDNSエクササイズです
赤ちゃんの動きをトレーニングとして再現することが、体幹や手足の位置を整え、安定させ、基本的な動きをよくすることに効果的であることは、ハンマー投げの室伏選手が赤ちゃんの動きをトレーニングに取り入れていたことで「赤ちゃんトレーニング」として知られており、トップアスリートを初め多くのアスリートがトレーニングに取り入れています。
ハンマー投げ室伏広治選手の赤ちゃんトレーニングの紹介
室伏選手は、DNS(動的神経筋安定化)トレーニングを行っています。
「赤ちゃんトレーニング」は、チェコのリハビリのアプローチであるDNS(動的神経筋安定化)の理論を基本として行う詳細な治療テクニックの一部を、DNSエクササイズとして応用したものです。
DNS(動的神経筋安定化)とは、人間の機能的動作の運動制御は、赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまでに多くが確立されることから、赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまでの、姿勢や動作の運動学習方法の要点を考慮して、体幹や手足の運動をしていくことで、機能的動作を向上させることができるという考えものであり、リハビリとして行うDNSのアプローチは非常に詳細な内容です。
キッズ、ジュニアに是非 「赤ちゃんトレーニング」をお勧めします!
社会環境や生活環境の変化により、現代のキッズ、ジュニアの体は、乳幼児期の動きが不足して、乳幼児期に発達すべき動きの基本機能が不足した状態で成長している傾向があります。そのため日常生活やスポーツの動作を良くするためには、運動量を補う前に、基本機能である動きの質を補うことが大切です。
乳幼児に発達すべき基本機能を補う具体的な方法として、赤ちゃんトレーニングやコーディネーショントレーニングが非常に効果的です。
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