6月6(土)、7(日)は東京で、DNSエクササイズコースのセミナーで、DNSの基礎理論と基本的なエクササイズを勉強してきました。
DNSとは「Dynamic Neuromuscular Stabilization」の略で、「動的神経筋安定化」という意味です。
チェコのパベル・コラー博士が提唱する発達運動学に基づいた、腹腔内圧の調節と深部脊柱安定筋群の活性化による機能的安定性を基礎とした身体の運動基礎理論です。
体幹の安定性
DNSは発祥のチェコでは2~30年前から医療などの現場で用いられており、アメリカでも5年ほど前からMLBなどでもとりいれられているそうです。
トップアスリートであるハンマー投げの室伏選手が、赤ちゃんトレーニングとして取り入れているトレーニング方法もこのDNSです。
私が日頃から取り組んでいる「動きの土台づくり」トレーニングの基本は、日本コアコンディショニング協会の発育発達などの運動学に基づいたメソッドを中心に、赤ちゃんが生まれてから立ち上がるまでの動きのポイントを発育発達学から考慮して、トレーニングとして指導してきました。
そして赤ちゃんの発育発達学を基本としたアプローチにDNSがあることを知り、以前から部分的に取り入れていましたが、機会があれば深く学びたいと思っていましたが、今回のセミナーを受講したことが大変勉強になりました。
講師はDNSの本場のチェコでコラー博士の直接指導を受け、プラハ・チャールズ大学で医学部、理学療法学部での教鞭をとるかたわら、DNS認定講師としてヨーロッパ各国、アメリカ、オーストラリアなどで講義などをされいるミハエル先生でした。
そしてアシスタントとして、同じくコラー博士の直接指導を受け、2009年からはDNS公認指導員としてアメリカ各地で講義などを行い、現在カリフォルニア州サンディエゴでカイロプラクティッククリニックを開院かたわら、PGAツアースポーツ医療チームの一員としても広く活躍しているマイケル先生でした。
通訳はカリフォルニア州サンディエゴで鍼灸院/トレーニングジム、Body Craft代表をされている、川尻先生でした(残念ながらツーショットがありません)。
そして友岡トレーナーにも通訳などで大変お世話になりました。
体幹の安定性と機能を維持する方法として、「ドローイン」「ブレーシング」などの呼吸法などがあり色々と議論されています。
そして「腹腔内圧(IAP)」を高めることは、体幹の安定にとって非常に重要なことであり、DNSでは「腹腔内圧(IAP)」を高める時の、横隔膜と骨盤底筋のバランスのとれた正しい動きを非常に大切にしています。
DNSの「腹腔内圧(IAP)」を高める方法は、一般的なインナーユニットを中心とした求心性収縮により「腹腔内圧(IAP)」を高めるという方法とは異なり、吸気時の横隔膜や骨盤底筋をはじめとした、インナーユニットや腹部や背部の筋の遠心性収縮により「腹腔内圧(IAP)」を高めます。今までとは異なるこの感覚に最初は戸惑いました。
しかし色々と話をきいたり疑問をなげかけたりすることで、今までの指導方法とDNSの理論を自分なりに融合させることができたと感じています。
更にDNSのポイントである
・赤ちゃんの矢状面の安定性や動きの発達
・横隔膜の呼吸を始めとして、安定化や括約筋としての機能
・機能的な関節セントレイション
・四肢機能のサポート機能とステップフォワード機能
などさまざまなことを改めて学ぶことができ大変勉強になりました。
今回の学びで、「動きの土台づくり」の指導を今までよりも一層充実させることができました。
そして更にDNSの理論を学び、宇佐整骨院での治療やアスリート、こども、高齢者に対する、「動きの土台づくり」の指導を更に充実した内容の濃いものにして行きたいと思います!
お電話ありがとうございます、
宇佐整骨院でございます。