捻挫の「機能的固定療法」

「機能的固定療法」について

 「機能的固定療法」は特殊な材料で、患部の症状に応じた適切な固定を作成し、包帯やベルトで固定することで、患部の痛みを感じないで動かすことができるようになります。
 一定期間(1日~3週間)固定を行いますが、通院時には固定を外して患部に適切な治療も行います。そして経過に応じて早期から運動療法やトレーニングなども並行して行います。さらに日常生活の動きを必要以上に制限せずに、日常生活で使いながらの治療を可能として、日常生活の活動自体もリハビリとします。

 機能の低下は最善の治療を行っても必ず発生しますが、早期からの運動療法や日常生活での適切な活動が、患部の機能の低下や、二次的に発生する機能の低下を最小限として、さらに低下した運動機能の回復を早めます。また固定による関節の硬さも起こらず、固定を外した後の痛い思いをするリハビリも全く必要ありません。

 このように「機能的固定療法」では、「患部の適切な治療・症状に応じた適切な固定・早期からの適切な運動・日常生活の動きを可能」として、日常生活や仕事やスポーツへの復帰を早期に可能とする治療です。


機能的固定療法は、整形外科(東京)の研修で学んだ、骨折の「機能的装具療法」や捻挫の固定療法を基にした治療法です。
宇佐整骨院では捻挫や骨折以外の関節や筋肉の痛みの治療に対しても効果的な治療として行っています。

応急処置も、RICEからPRICE、そしてPOLICEへ!

腫れや痛みがある時に、テーピングでスポーツの復帰は、要注意!!

 捻挫をしたすぐ後の腫れや痛みがある時期に、テーピングをしてスポーツに復帰することはよくありません。テーピングをすることで、痛みを感じにくくすることはできます。しかし捻挫をしてすぐ後の腫れや痛みがある時期に、テーピングをしてスポーツに復帰すると、その後の日常生活やスポーツで動き方によって痛みがとれなくなります。更にその痛みが患部だけでなく、関連した関節や筋肉を悪くする悪循環の原因とになってしまいます。テーピングは決して万能では無いことも正しく知っておいてください。

後遺症に要注意!!

 症状に応じた適切な固定をしない、又はテーピングやサポーターや包帯などで固定をしているにもかかわらず痛みがある、又は日常生活での動きにかばうことが多い治療の進め方などでは、断裂損傷した靱帯組織が回復せずに、靱帯本来の支持機能が弱くなり、患部の回復が悪くなるだけでなく、関節の変性・変形などにもつながります。
 また日常生活やスポーツで困らなくなった後も、ほんのちょっとした症状が取り切れずに、日常生活でなんとなく足をかばう使い方が続き、捻挫した患部以外の足・腰や首・肩・手などに、二次的な運動機能の低下や変化が原因で痛みが発生することにもなります。
 捻挫の後遺症による症状で日常生活やスポーツに支障が起こらないように、初期に適切に治療することをお勧めします。

応急処置もかわってきました!

 以前は捻挫を初め外傷の応急処置の基本はRICE(ライス)でしたが、RICEからPRICE、そしてPOLICEへと変遷してきました。RICEとはRest(安静)Ice(冷却)Compression(圧迫)Elevation(挙上)の略です。そしてRICE処置に、Protection(保護:損傷した組織を保護する)を加えて、PRICEと呼ばれる処置に変わってきました。
 さらに近年では、「患部を適切に保護して、適度に負荷をかけた方が回復が早くなる」ことがわかってきた為に、Optimal Loading(最適な負荷)を加えて、POLICEという概念に変わってきました。

【POLICE】とは
:Protection(保護) ・装具やシーネなどで損傷組織を保護する。
OL:Optimal Loading(最適な負荷)・早期に適切な負荷をかけることで最適な組織修復を促す。
:Ice(冷却)・痛みを減少させること、また血管の収縮を促し患部の腫れや炎症を抑える。
:Compression(圧迫)・患部の内出血や腫れを防ぎ小さくする。
:Elevation(挙上)・患部を心臓より上に挙げて、患部の腫れやむくみを抑える。

 このような初期の処置の良し悪しは、患部の腫れや炎症や回復状態などを大きく左右するために非常に重要です。

捻挫とは?

  関節に正常な動き以上の外力が加わった時に、その外力に耐えきれずに骨と骨の連結を支持する靱帯や関節包あるいは滑膜が断裂・損傷した状態です。
 損傷の程度は一般的に、靱帯の損傷程度により分けられます。
 ●「第1度の捻挫とは靱帯の繊維の小損傷」であり、靱帯の中の少数の線維が切れている。
 ●「第2度の捻挫は靱帯の部分断裂」であり、靱帯のある部分は明らかに切れている。 
 ●「第3度の捻挫は靱帯の完全断裂」です。

捻挫による機能の変化

 捻挫をすると患部と患部以外を含めて、次の様な症状が発生します。
①靱帯の安定性機能の低下
②患部の運動機能の低下
③患部以外の二次的な運動機能の低下
(患部以外も運動機能が低下します)


治療方法

 そして捻挫の治療は当然上記の①②③を回復させる事が必要であり、具体的には下記のようなことを考慮して治療を進めることが必要です。
1.患部の、適切な治療
2.症状に応じ、適切な固定
3.早期からの、適切な運動
4.日常生活の、動きが可能

 治療で最も重要なことは、断裂した靱帯の損傷部分を近づけて離れない構えで、損傷の程度に応じて一定期間固定をする必要があります。捻挫は骨折よりも確実な固定が必要であり、固定の肢位(構え)も損傷した状態に応じて適切に行う必要があります。特に初期に固定することが非常に重要です!

 固定期間は具体的には、軽傷の場合は2週間程度、中症では3~6週間を必要とし、治癒に2~3ヶ月が必要となります。重症では手術を必要とする場合もあります。

 しかし「捻挫は靭帯が断裂している状態である」ということを、患者さんに正しく理解されていないことが多く、また実際の治療では湿布やサポーターをするぐらいで、適切な固定が行われていない、運動療法の開始が遅い、動きにくい固定のために日常生活の動きを過剰にかばっているなど、上記の1~4の治療要素を満たした治療が行われていないことが多くみられます。
 そして結果的に機能的不安定性のために痛みが残り、日常生活やスポーツなどでも支障を来すことが多くみられます。

日常生活・スポーツへの復帰を早期に可能とします!


 当院で行う「機能的固定療法」では特殊な材料で患部を固定することで、適切な治療、適切な固定、適切な運動療法、日常生活の動きを可能とし、更に体幹や四肢の運動連鎖(体全体のチームワーク)を考慮した治療を進めることで、日常生活や仕事やスポーツへの復帰を早期に可能とします。

機能的固定療法は、整形外科(東京)の研修で学んだ、骨折の「機能的装具療法」や捻挫の固定療法を基にした治療法です。

骨折・脱臼の「機能的装具療法」

 捻挫に対する機能的固定療法は、整形外科(東京)の研修で学んだ、骨折の「機能的装具療法」や捻挫の固定療法を基にした治療法です。
 「骨折治療法」の翻訳者である故荻島秀男先生(医師)や鈴木義博先生(柔道整復師)のご指導で、骨折や脱臼の「機能的装具療法」を多く経験させていただきました。

柔整専門誌 総合整骨 「機能的装具療法」のご紹介

 1986年3月から1995年までの約10年間ぐらい、年に4回発行されていた「総合整骨」という柔整専門誌に、私が研修していた高島平整形外科(東京 院長 故荻島秀夫先生)での、骨折や脱臼などに対する「機能的装具療法」が紹介されています。紹介されている症例は今から約30年前のものですが、現在の治療にも勝るとも劣らない治療です。私も「上腕骨骨幹部骨折の装具療法」を執筆させていただきました。

 ここで用いられている装具は、技師装具士(国家資格)の方が制作したものや、私達がポリキャスト固定材(熱可塑性プラスチック材)を使って、症状の経過に応じて制作した装具なども紹介されています。私も現在の整骨院で、骨折や捻挫に対する治療として「機能的固定療法」を行っていますが、現在はポリキャスト(製品名)がないために、ポリキャストと同じような製品のサンスプリント(酒井医療)を使用しています。
 
 

上腕骨骨幹部骨折の装具療法

上腕骨骨幹部骨折の装具療法

上腕骨骨幹部骨折の装具療法

上腕骨骨幹部骨折の装具療法上腕骨骨幹部骨折の装具療法

上腕骨骨幹部骨折の装具療法上腕骨骨幹部骨折の装具療法

下記タイトルの本文も確認できます。
柔整分野の装具療法       ●前腕骨骨折の装具療法 ●上腕骨骨幹部骨折の装具療法
肩鎖関節脱臼の装具療法 ●踵骨骨折の装具療法    アキレス腱断裂の装具療法
下腿骨骨折の装具療法    ●大腿骨骨幹部骨折の装具療法 ●膝蓋骨骨折の装具療法
脊椎圧迫骨折の装具療法 ●熱可逆性材料による簡易装具
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